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(猫な投資話:第67回)「株価をあげろ」と言う個人株主

2010/06/29
『(猫な投資話:第67回)「株価をあげろ」と言う個人株主』

 前回に続いて、株主総会での話から。

 個人投資家からの質問で、時々あるのが「株価をあげろ」「配当を増やせ」なんてものです。
 このような質問に対して経営者がどんな回答をするかですが、「配当」であればそれなりに回答できそうですが、当然ながら「株価」の方はどうにもなりません。
 経営者でも株価を上げるなんてことを意図的にすることは禁止だし、そもそもできないでしょう。また、投資家だって反則や犯罪になりそうです。

 そんなことが分かっていても、株主というか投資家にとっては、気になるのが「株価」のようです。

 しかし、そんな質問をしている個人株主は、株価が今よりも、例えば「3割ほど上昇したら、売るのか?」なんてことを考えると、単に市場に参加する投資家とのやり取りに過ぎませんから、株主総会で経営者に質問しても意味がなさそうです。

 ですから、これは「質問」ではなく「願望」でしょう。
 株価への願望を質問しても意味がない。せめて、その背景にある、事業と売上(儲け)のポートフォリオとか、コスト削減努力みたいなものを質問するべきなんでしょうね。

 それに、私の場合、市場で決まっている株価は、「市場の声」という見方があるようですけど、それほど妥当なものであるとも思ってません。いろんな思惑の投資家が参加している市場で、あるタイミングの時に、合意した売り買いの価格です。
 確かに、いつまでも株価が低い状況が続いているのは、市場参加者にとって関心が少なく売買が低調である、なんてことを意味しているでしょうが、それだけで、「その企業の価値が低くなっている」とも判断にしくい。

 また、企業の成長に重きを置いている個人株主であれば、「妥当な株価水準を維持してほしい」と思う点はあるでしょうが、現在の株価に文句をいうことは無いでしょう。
 つまり、株価が妥当な水準であれば、文句はないわけだし、仮に株価が低い状況であるならば、買う買わないは別にして、まさに買い増しを検討しても良いなんて事態でもあります。経営者に質問するよりも、投資家が判断するテーマです。

 結局、株主総会などで、株価について質問する個人株主は、何のためにその企業の株を保有しているのかを、今ひとつはっきりしていないようです。
 例えば、「なんとなくその会社の株を持っている」くらいのものでしょう。

<以上、私個人の見解ですので、投資の際はご自身の判断で行ってください>
by raccoblog | 2010-06-29 07:37 | ■猫な投資話