(猫な投資話:第172回)JAL再上場に思う
2012年 09月 24日
2012/09/24
『(猫な投資話:第172回)JAL再上場に思う』
日本航空が9月19日に再上場を果たした。上場廃止後、約2年7ヶ月というスピードで、初日の時価総額が約6900億円ということで、国からの支援額約3500億円を回収できる額という点でも注目されました。
マスコミでの扱いも様々で、「経営者が変わるとこれほど変わるのか」という稲盛氏の成果を評価する人もいれば、「リストラの効果が絶大で、今後の業績見通しは不確実だ」という見方、「法的な手段を講じての成果だけに、比較の条件が違い過ぎて評価が難しい」という専門家まで、実にさまざまです。
いずれも納得する面がある論評です。
稲盛氏が会長を引き受けられた際の2010年1月のこのブログで、私自身も「教祖様(稲盛氏)に頼むようじゃ、日本は人材不足だ」との感想を書きました。つまり、政権を担う民主党にすれば、仮に失敗しても周りから批判がこないようにするには、教祖様(稲盛氏)にお願いするしか知恵がなかったようです。
再上場したJALですが、既に来年以降は教祖様も退任される見通しです。それ以降のJALの社内体制が問題かも知れません。
組織を腐敗させる経営者などが生き残っていることも充分考えられますし、経産省の官僚たちなどが都合のよい天下り先に考えることも充分に想定されるので、再び業績の悪化に陥る事態も充分に考えられます。
つまり、社内の経営者も社員も、「仮に失敗しても心配ない。また同じことをして、3年後には復活できるのだから」と甘い考えを持ってしまいそうです。
組織全体としては、ちっとも反省してないことになる。
<以上、私個人の見解ですので、投資の際はご自身の判断で行ってください>
『(猫な投資話:第172回)JAL再上場に思う』
日本航空が9月19日に再上場を果たした。上場廃止後、約2年7ヶ月というスピードで、初日の時価総額が約6900億円ということで、国からの支援額約3500億円を回収できる額という点でも注目されました。
マスコミでの扱いも様々で、「経営者が変わるとこれほど変わるのか」という稲盛氏の成果を評価する人もいれば、「リストラの効果が絶大で、今後の業績見通しは不確実だ」という見方、「法的な手段を講じての成果だけに、比較の条件が違い過ぎて評価が難しい」という専門家まで、実にさまざまです。
いずれも納得する面がある論評です。
稲盛氏が会長を引き受けられた際の2010年1月のこのブログで、私自身も「教祖様(稲盛氏)に頼むようじゃ、日本は人材不足だ」との感想を書きました。つまり、政権を担う民主党にすれば、仮に失敗しても周りから批判がこないようにするには、教祖様(稲盛氏)にお願いするしか知恵がなかったようです。
再上場したJALですが、既に来年以降は教祖様も退任される見通しです。それ以降のJALの社内体制が問題かも知れません。
組織を腐敗させる経営者などが生き残っていることも充分考えられますし、経産省の官僚たちなどが都合のよい天下り先に考えることも充分に想定されるので、再び業績の悪化に陥る事態も充分に考えられます。
つまり、社内の経営者も社員も、「仮に失敗しても心配ない。また同じことをして、3年後には復活できるのだから」と甘い考えを持ってしまいそうです。
組織全体としては、ちっとも反省してないことになる。
<以上、私個人の見解ですので、投資の際はご自身の判断で行ってください>
by raccoblog
| 2012-09-24 09:26
| ■猫な投資話