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投資は余りにも販売側に有利な状況です。様々な意見を聞いてから判断しても遅くありません。


by racco
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(猫な投資話:第176回)アップル社の見方

2012/10/28
『(猫な投資話:第176回)アップル社の見方』

 マイクロソフトの新OS「Windows8」が発売された。このニュースのポイントは、このOSが従来のパソコンという範囲を、キーボードがないタブレット端末のOSを意識している点だ。別名称のOSでないことがポイント。
 日本法人の樋口社長も話していたが、これまでのキーボードとマウスという操作から、画面タッチという操作にも対応した点だろう。

 ちなみに、タブレット端末に慣れていない私には、従来のキーボードとマウス操作の方が安心感があるのだが、逆に、今回の「Windows8」では、この従来の操作を好む人には使い難い仕様になっているようだ。

 このハードウェアと人間の操作性との関連の発想は、当初から「アップル社」の流れの思想(アップル思想)が根本でしょう。一部のファンにしか支持されてこなかったアップル社の機器でしたが、とうとうパソコン分野の機器の形状や形態にまで影響を及ぼし始めた感じがします。

 株価的にも、アップル社が時価総額で、過去のマイクロソフト社を抜き世界最高を記録したようです。そんなアップルなんですけど、もしジョブズ氏が存命ならば、アップル社を去ることを考える出来事なのかも知れません。

 つまり、一般的な形状や思想になってしまうと、もう「アップル思想」は陳腐な響きになります。長い間、なかなか主導権を握れなかったからこそ、独自の「アップル思想」でありえたわけです。

 そう考えると、もう次なるアップル思想の対象となる製品や分野が登場しない限り、一部の見方にあるように、「アップル社は凋落の始まり」を意味しているのかも知れません。
 現に、アップル社は訴訟ばかりが目立ちますので、ひとり占めしたい意識が「守りの経営」になっている感じです。大企業の仲間入りするアップル社には、ジョブズは魅力を感じないでしょう。

 個人的には、アップル社の開発姿勢にも、余り良い印象を持ちません。劣性であった時期なら、それなりの強引さも必要でしょうが、大企業の仲間入りみたになると、アップルの我がままに、周辺の製造企業が「しょうがなく付き合っている」だけに見えます。
 日本の場合でのソニーや任天堂などの運命を、アップルもたどる可能性があるかも知れません。

 そろそろ関連の製造各社も、「アップル依存体質」を回避べき時期でしょう。アップル社が魅力的な相手に思えなくなる時も近いかも?

<以上、私個人の見解ですので、投資の際はご自身の判断で行ってください>
by raccoblog | 2012-10-28 08:16 | ■猫な投資話